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気の向くままに飛んでいく

舞台『十二夜』観劇

 

舞台『十二夜』を観劇してきました。(やっとレポが自分の観劇に追いついてきました😅)

 

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公演概要

十二夜』 

↓公式サイト

12th-night.westage.jp

 

観劇日:3/20、21

会場:本多劇場

原作:ウィリアム・シェイクスピア

上演台本・演出: 青木豪さん

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キャスト

 ヴァイオラ: 前山剛久さん

オーシーノ: 新納慎也さん

オリヴィア: 納谷健さん

セバスチャン: 三好大貴さん

マルヴォーリオ:  坪倉由幸さん

フェステ : 清水宏さん

アントーニオ: 木場允視さん

フェイビアン: 根本大介さん

船長/ヴァレンタイン: 宮澤和之さん

マライヤ: 阿南健治さん

サー・アンドリュー・エイギュチーク: 春海四方さん

サー・トービー・ベルチ: 小林勝也さん

 

 

全体的な感想

ナベプロ主催の十二夜の舞台は前回の池岡亮介くん主演のものも見ていたのですが、セリフはほぼ変更されていないのに、ここまで雰囲気が変わるんだなあと感動しました。いい意味で特にものすごく変わったところがあるわけではなく、それぞれのキャストの方々にそれぞれの魅力があるなーという印象です。ただ、今回の方がベテランの方々が多かったので、自由に遊んでいるかのような楽しいお芝居でした。(私は若手の方々の作った元気いっぱいな面白さ?というのも好きなのでこれもどちらの方が良い、ということはありませんでした。)

もともと前回の十二夜が大好きだったのでまたキャストを変えた十二夜を観劇できたことが本当に嬉しかったです!笑って笑って、最後にうるっときて...最高の舞台でした。

 

↓メルモさんのサイトです。お写真たっぷり✨

news.merumo.ne.jp

 

 

個々のキャストさん達の感想

※正直な感想なので褒めているだけではないです。あとネタバレ注意

 

ヴァイオラ: 前山剛久さん

 →終始可愛かったです... 前回彼が女性役を演じた『お気に召すまま』も観劇していて、その美貌、可愛さは重々承知していたのですが、さらに磨きがかかっていました。初めのドレスでででくるシーンはまるでシシィ...*1男装姿でシザーリオを演じている時も比較的声は高く、そんな可愛くて女の子だってバレない?っていう感じの声高めな青年でした。しかし、面白く決めるところは声を低くしていてその声の高低差に観客みんな笑っていました笑 公爵のモノマネがそっくり🤣それから叫び声が本当に高い私あんな声出せない。「キャッ//」っていう反応がプリンセス。

今回の十二夜で追加されたシザーリオの歌唱シーン。公爵を誘うような歌い回し?なんていうか吐息多めな歌い方と強弱のついたギターetcみたいな感じでとってもセクシーで可愛かったです(可愛いしか言えてない)。

またセバスチャンが亡くなってしまったと信じている時点でのヴァイオラは抜け目のないしっかりとした印象で懸命に公爵に使えているのですが、セバスチャンと出会った瞬間に出る妹感...これがたまらなかったです。あの瞬間の涙が本当に綺麗で感動しました。

その後も他の人が会話をしているシーンでもセバスチャンの隣にべったりくっついていて、ずっとセバスチャンに話しかけているなど細かい妹演出が見られました可愛い。

碓井将大くんのヴァイオラも魅力的でしたが、前山さんのヴァイオラも違う魅力がたっぷりで最高でした!

 

 

オーシーノ: 新納慎也さん

→うわあこの人すごい!!!という感じ。でてくるたびに強烈なインパクトを残していて、引き込まれました。序盤は本当にこんなヤバめな人が公爵できてるの?笑 と思って見ていましたが、後半になるにつれて見えてくるしっかりとした部分とのギャップが最高でした。それからシザーリオに対して抱いてはいけない好意を抱いてしまったかもしれない...という演技が素晴らしかったです。それを悟られないように必死に歌う姿もお茶目すぎてこの舞台で一番笑いました笑 全体的に一番安定していてすごかったです。この方が居なかったらもっとこのお芝居全体の印象が薄くなってしまっていただろうな、というくらいこの方がいて良かった。

 

 

オリヴィア: 納谷健さん

→池岡くんとはまた違った面白さと気持ち悪さが最高でした😂得意のアクションを盛り込んでいたところが1番前回との違い、納谷くんの個性が出ていたところなのかなって思いました。また、彼の演技はほとんど刀ステ*2でしか見た事なく、それがあまり表情筋を動かさない演技だったので、今回の表情豊かな演技は新鮮でした。こんなに細かいお芝居ができる人だったのか…!と感動。またほかのお芝居も見てみたいなーと感じました!

 

 

セバスチャン: 三好大貴さん

→双子であるヴァイオラとは対象的な男らしさと勇ましさ、みたいなのがよく現れていて良かったです。私は前回のセバスチャンを演じた荒井敦史君の演技が好きなのでどうしても贔屓してみてしまうのですが、三好くんのセバスチャンも十分素敵だったと思います。なにより納谷くんの相手だからこそ2人の息の合い方がよく出てました!

 

 

マルヴォーリオ:  坪倉由幸さん

→唯一の前回からの続役。とても楽しみにしていました。前回のものから変わっていないところもあり、もちろん変わっているところもあり。マルヴォーリオ自身が変わったというよりは周りのキャストの変化によってマルヴォーリオが変わっていった、という感じの変化でした。*3序盤の横柄な態度から終盤の被害者への変貌がすごい笑 安定していてとても素敵でした!

 

フェステ : 清水宏さん

→清水さんのフェステは頭の良い馬鹿、見ていてイラッとくる感じでした笑(これめちゃくちゃ褒めてます) 陳内さんのフェステが馬鹿は馬鹿だけど可愛げのある感じだったので見ている時は戸惑っていましたが後から考えるとこちらもこちらで良かったなー...としみじみ思いました。それから歌が渋くて素敵でした。シザーリオの「彼には彼の良さがあります。」というセリフに深く納得。

 

アントーニオ: 木場允視さん

→面白かったです笑 誰よりも大きな芝居でエネルギッシュでした。ごめんなさい面白かった以外の言葉が出てこないです笑

 

フェイビアン: 根本大介さん

→登場シーンのうるささはあまり好きではありませんでしたが(なんか突然のサンシャインみたいな)、その後のシーンは良かったです。後から考えると前回の山田さんのフェイビアンは今回よりは普通に登場してきてえ、本当誰、っていう印象だったのでああいう演出にせざるの得なかったのかなと感じました。

 

船長/ヴァレンタイン: 宮澤和之さん

→強烈。笑 転換のたびに顔を覆い隠してぶりっ子のような動作の人いるなーと思っていたら見事に伏線回収?されました(私の解釈が間違っていなければ)笑  あまりセリフも多くない役だと思うのですが強烈だったので何度も目がいってしまいました。良かったです!

 

マライヤ: 阿南健治さん

→前回の加治さんのマライヤがあまりに強烈で大好きだったので、今回のマライヤはインパクトが薄いなあという印象を受けながら観劇していたのですが、神父様の演技は最高でめちゃくちゃ笑いました笑 ベテランの方が自由に演技をしてる、という感じで素敵でした。

 

サー・アンドリュー・エイギュチーク: 春海四方さん

→こちらもまた強烈。イライラするサー・アンドリューでした。(褒めてますすごく)前回の鈴木さんと違い頭のてっぺんからつま先まで駄目男、そんな印象で面白かったです笑

 

サー・トービー・ベルチ: 小林勝也さん

→何回も台詞を噛んでいたのがお芝居なのかガチなのかがきになるところ...笑 ああ、こういうめんどくさい親戚いるなあという自然なお芝居で素敵でした。個人的には前回のミッキーさんのサー・トービーの能天気さのほうが好きでしたがおそらくこれは完全なる個人の好みです。

 

まとめ

この公演が決まって半年ほど前からチケットをとって楽しみにしていましたが、その期待を裏切らない素晴らしいお芝居でした。昨今の新型コロナウイルスの影響もありこちらの舞台もかなり限定された期間での公演となってしまいましたが(実際私も4回ほどチケットを取り直しました...)、このような暗いニュースにあふれている現実を忘れさせてくれる本当に素敵な空間でした。今のこの時期にこのお芝居を観劇して、エンタメの重要性、素晴らしさをいつも以上に痛感することができました。*4 これ以上に必死に役者さんに感謝の意を伝えたいと思いながら大きな拍手とスタンディングオベーションをしている舞台を見たことがありませんし、私もしたことがありません。

あの時の光景は私の人生の財産になりました。改めて舞台って素晴らしい...!

 

また安心して舞台を観劇することができる世の中に一刻も早く戻ることを願っております。

 

 

 

 

*1:ミュージカル『エリザベート』の主役

*2:小夜左文字

*3:碓井シザーリオよりキャピキャピしている前山シザーリオの悲鳴をいじるみたいな

*4:だから皆さんも観劇行こうね、ということが言いたいわけではないです。管理人もこの時はできる限りの予防策を取り、現在は不要不急の外出を控えております。