ミュージカル「黒執事」-The Most Beautiful DEATH in The World-
ミュージカル黒執事のネタが短いスパンで続いてしまうなーと思いつつ最近思い出したようにこれを繰り返し見続けているのでこの作品について書いていこうと思います。
この作品は前回紹介した地に燃えるリコリス2015と並ぶくらい大好きな作品です。
※初演も再演も映像で見ているのですが、今回は主に再演の方についてです。
リコリス同様初見はかなり前なのでレポとしてはだいぶ新鮮味がないです。見終わってかなり経って何度も考察した結果のレポみたいな感じになるかな...
↓ミュージカル黒執事-地に燃えるリコリス2015-についての記事はこちら
sakura719jasmine.hatenablog.com
公演概要
公演期間: 2013年5月17日〜6月9日
劇場: 赤坂ACTシアター(東京)、梅田芸術劇場メインホール(大阪)
原作: 枢やな
脚本・構成・作詞: 岡田麿里
演出・構成: 福山桜子
↓公式サイト *1
キャスト
シエル・ファントムハイヴ: 田中偉登
エリック・スリングビー: 良知真次
アラン・ハンフリーズ: 中河内雅貴
グレル・サトクリフ: 植原卓也
ロナルド・ノックス: 井出卓也
ウィリアム・T・スピアーズ: 輝馬
バルドロイ: 鷲尾昇
フィニアン: 河原田巧也
フレッド・アバーライン: 高木俊
シャープ・ハンクス: 寺山武志
葬儀屋: 和泉宗兵
ドルイット子爵: 佐々木喜英
他 (敬称略)
全体感想
ネタバレ注意、正直な感想注意
「死の棘」という不治の病を患ったアラン、そのアランを何とかして救いたいと思って言い伝えで聞く唯一の治療法、罪のない千の魂を集めることにしたエリック。この二人を中心にお話は進んでいきます。
一言で言うと、しんどい尊い...。ミュージカルオリジナルストーリーかつメインキャラがこれまたオリジナルということで期待半分不安半分で見始めたのですが、かなり好きなお話でした...。大筋のお話は。*2
もともと死神も好きだったのですが、このお話で一気に死神、そしてアランとエリックが推しキャラになりました。原作に一コマだけでてきただけで涙することができるくらいには。
このストーリーを見るまでその他のキャラの闇の部分が垣間見える瞬間というのは何回かあったものの死神に関しては個人的にはただ淡々と魂の回収を行っている集団、という印象を受けて、でもこれを見て普段出てくる死神たちにもこの二人を失った過去の闇みたいなものがあることがわかって、死神に余計注目してみるようになりました。
そしてアランとエリックの絶対的パートナー感ね...あなたたちのそれはもはや友情ではない、愛情だよ気づけ!って言いたくなるほどに強い絆で結ばれています。自分の死神としての人生を捨ててまで一人の相手を救いたいと思うエリックと命がなくなるその日まで隣に立つと言うアラン...すごい絆ねほんと
文がまとまらないのでここからほぼほぼ箇条書きみたいな文になります笑
- アランが死の発作を起こした後の死の概念?みたいな黒い踊り子さんの演出がめちゃくちゃ好きです。エリックはじめ他の人には見えてないしの存在に怯えるアランの様子が死を具現化させることで余計に見やすい。
- エリックを演じる良知さんの「エリックの死への憎悪に関して、彼はアランより以前に一人大切な人を死の棘で失っているのではないか」という解釈と「死への憎悪」のセリフの言い方が一致しすぎてて感動しました。
- アランに関して、初演のアランと比べるとだいぶ元気じゃないかというレポをよく目にします。確かにめちゃくちゃ元気笑 だけどアランの「俺は一人でも大丈夫です!」という言葉とかウィルのアランに対する態度(信頼してる感)とか見てると、私はそんなに頼りなさそうにずっと体調悪そうにする必要はないのかなー、死の棘って発作が主な症状で慢性的なものじゃないのかなーっていう解釈になりました。なので私は元気なアラン好きです😂 ダンスキレッキレなのは中河内さんの素敵な武器ですし笑
- ちょっと嫌だったのがグレル、ドルイットのキャラ。グレルはちょっと色物方面に行きすぎてるなって思ったしドルイットはちょっと笑えないくらいえぐいシーンもあったし...
- 初演のアランとエリックはアラン→→→←←エリックって感じで、再演の二人はアラン→→←←←←←←エリックって感じに見えましたエリックの愛が強い。
- アランの女装が似合ってなさすぎて最高に面白かったです笑
- 運命(アランとエリックのデュエット曲)の時の、アランの儚くか弱い歌声をエリックの力強いビブラートきかせまくりの歌声が下から支える感が二人の関係性をそのまんま表している感じがして、耳をつぶって演技を見ていない状態でも素敵でした。
- アラン出てくると大抵死の概念さんがどこかで見ているのロミジュリみたいで好き。
- ロナルドのラップのところ、エリックのドヤ感とアランの自分ではそんなに自覚ないけど周りから見るとあなた相当ここの顔面偏差値あげてますよ感がすごく好き
とりあえずこんな感じです。んーー書きたいことがまとまらない...
個々の感想(一部)
セバスチャン・ミカエリス: 松下優也さん
→ごめんなさい先に行ってしまうと私は基本的には古川セバス派です。だけど今回の作品に関しては松下さんのギャグ線の高さ、JPOP調の歌い方がとてもあっていたなと思います。これに関してはむしろ松下セバスでよかったな。
このミュージカルの曲調がそれ以降の作品に比べてミュージカルというよりどちらかというと歌謡曲調だったからかなー。あってるかわからないですけど。
最後エリックが誤ってアランを切りつけてしまった時の笑顔が一番印象的。
エリック・スリングビー: 良知真次さん
→ダンスと歌がピカイチなのはもちろんでこの方の技術が全体のクオリティーを上げているのは間違い無いのですが、何よりもこの人のお芝居に惹かれました。
全てがアランを思いすぎるが故の行動感が節々から伝わってきて、汗だくになりながら亡者?を倒すシーンは本当に泣けました。
後セバスから犯人であると言い当てられた時の笑い飛ばし方!舞台サイズの大きなわざとらしい笑い方なのに全く違和感がない!細かすぎますけどここはすごっ!ってなりました。
あとエリックの見た目が似合いすぎるプライベートもこの髪型してサングラスしててほしい(え) 後別に腕短くないと思う*3
ほんとに好きです生執事の中での推しになりました!
アラン・ハンフリーズ: 中河内雅貴さん
→まさかこの人が儚くなれるなんて...!笑笑 それまではテニミュの仁王雅治の印象しかなくて、めちゃくちゃ男っぽい踊れるエロい人!っていう印象でした😂 ですがアランは死を待ち孤独を嘆く真面目な優等生。アランのテーマを歌い出したあたりからこの人こんな演技もできるのかと驚きだし、最後のシネマティックレコードにはもうテニミュの頃の印象など忘れて見入ってました。歌声が綺麗、この時点では技術というより声質がアランにめっちゃあってるなと思いました。*4先ほど書いてしまったけどアランとエリックの歌声の対比みたいなのも良い。
発作の時の苦しみ方がうますぎてほんとに心配しました笑
ちょっとエリックに対しての思いがエリックに比べると薄いのかなと思うところもあったけど「永遠に君を照らせるように」がめちゃくちゃ愛が詰まってて好きなのでオールオッケー!笑
めちゃくちゃ元気なアランだけど私にとってのアランはこちらかな笑 あと髪型とメガネ似合いすぎなのでプライベートもこの髪型してほしい(本日2回目)
エリックと同じくらい、いや二人セットで推しです。
ドルイット子爵: 佐々木喜英さん
→かっこよくフランス語喋ったかと思ったら...二言目でざわつきました笑笑
初代の方とは全然違う、アニメに寄せたドルイットは唯一無二すぎて、そりゃ変態役ふえるわって感じでした😂ストーリーとキャラブレに関してはストーリーに関してで、佐々木さんはもう完璧です、ギャハギャハ笑ってるのには釣られるし「お友達かい?」は何度見ても爆笑
「うるさいww」ってなるくらいにはインパクト大で最高でした、強烈な変態デビューですね笑
その他少し
- シエルくんかっこいい
- 私の中のロナルド像に完璧に当てはまったいでたくさん、合コン参加したい
- ウィルとかアバハンとかフィニ、バルドもここがデビューだと思うと制作さんいい人たち見つけてくれてありがとうーーってなります好き
- でもウィルがまだ歌声ダンス頼りないの可愛いここからあそこまで成長するとは
- 葬儀屋とグレルに関してはいつも完璧な二人をありがとうございますという感じ、いつも同じ感想になっちゃうのでカット笑
まとめ
本当にまとまらないですね...アランとエリックに関しては完全に推しなのでまた別に記事出すかもしれないです笑
今の生執事に比べると2.5次元感(笑えるシーン多め)の強いのと少し話の大筋から脱線することの多いこのミュージカルですが、好きな人は本当にハマる作品だと思います。
是非機会があればご覧になってみてください。